大船渡市民文化会館・市立図書館リアスホール大ホール

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納入事例一覧

岩手県大船渡市は、陸中海岸国立公園の南部に位置し、世界三大漁場の一つである漁場、風光明媚なリアス式海岸を持つ、海と密接なつながりのある街です。

2008年11月、この街に、海をモチーフとしたデザインが随所に感じられる新たなホールが誕生しました。

大ホールは、海岸に押し寄せる波の動きや海の微妙な色の変化を、アシンメトリーなイスの連続とブルーの張地のグラデーションで表現しています。

張地に使用された8色は、何度も打合せを重ね、遠目で見たときの色のバランスや内装との調和、座るときに近くで見た印象など、様々な観点から厳選した配色です。繊細な色の移り変わりは、波のようにゆるやかなリズムを刻み、客席に穏やかな波のゆらぎを生み出しています。

舞台上のひきわり緞帳の布地制作にもFABRIKOは携わらせていただきました。デザインは、新居千秋都市建築設計の濱松千晶氏によるものです。

大きなグラデーションの重なりと、ひきわり幕ならではのゆるやかなドレープが相まって、波の煌きや、ゆらぎ感が表現されています。

イス張地と呼応し、ホールを利用する人々が大船渡の“風景や記憶”を感じられるような、空間全体に一体感と物語性を創出しています。

※ 大船渡市民文化会館・市立図書館リアスホールは、複合型公共文化施設部門で、2009年度グッドデザイン賞を受賞されました。

イスの詳細

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